ケリング 性的少数者の多様性や包括性の促進を表明

2020/06/03 06:26 更新


 ケリングは6月のLGBTQIA+(性的少数者)のプライド月間を祝して、世界中のすべての社員のために平等で、協力的かつ包括的な環境作りと維持のために取り組むことを改めて表明した。社内の性的少数者と「ALL」という関連コミュニティーによる積極的なサポートを受けて行うもの。ALLは1年前に設立された、社内の性的少数者とそれを支援する社員によるコミュニティー。

【関連記事】グッチ、コレクション年2回に ミケーレ「熟考を経て“新しい物語”」

 ケリングは①グループ内の性的少数者の多様性と包括性を促進する②すべての性的少数者の個人が評価される排他的でない環境をつくる③性的少数者への平等な扱いや利益を保障する④包括的なコミュニティーを作り、グループに所属することへの誇りを育む、ことなどに取り組む。

 また、25年に向けたサステイナビリティー(持続可能性)戦略の一環として、一連の実践的な取り組みを通じて多様性を促進するという。その内容は、性的少数者に対する差別に取り組む国連の「ビジネスと人権に関する指導原則」への署名、ケリングとファッション業界の主要企業が集まった「Open to All」の誓約への署名など。さらに、グループ全体で掲げる「ベビー・ケア休暇」制度の適用の拡大、米国での性的少数者の市民権を政府が保障することを求める「Friends of the Court」によるアミカスブリーフ制度への署名も行った。



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事