素敵です。(藤永幸一)

2015/04/21 00:00 更新


昨日は、関西で「今後を担ってほしい選抜店長」のマネジメント研修の一回目でした。

従来の枠を超えて、チームに刺激を与えて、ブランドを活性化しようという企みです。

今までを振り返って、心が躍ったこと、震えたこと、気分が高揚したことを思い出してもらうことから始めました。

その時の自分が何を感じていたのか、シーンを思い出しながらディスカッション。一人の店長が、静かに語ってくれました。

「新入社員だったころ、店長さんだったのがSさんです(たまたま同じグループに先輩として参加していました)。アプローチも空振りばかりで、販売ができなかった。自信を失くして、毎日が苦痛で。そんな時、S店長が手紙をくれて、『足手まといなんて思ってないからな。あきらめるな。がんばれ』みたいなことを書いてくれて、店長の思いを知ることができました。それで頑張ろうと決めて、半年くらいかかったんですが、販売実績で1位になることができたんです。あのときの感激はわすれられません。Sさんがくれた手紙のおかげです。いまでも、大切に持っています」

 

 
(写真はイメージです)

 

いきなりそんなことを告白されて、Sさん、ちょっとびっくりして、かなり照れていました。「あっ、そんなことあったな。手紙、書いたわ」とつぶやきました。

聞けばそのころはリーマンショックの影響があった時代。店の売り上げが厳しくなっていったころです。S店長も、苦しい毎日を送っていたようです。

だからこそ、想いを素直に書けたというのもあるのでしょうね。

人への想いが、人を育て、人をつなぎます。随分と時間が経って、2人が揃って選抜され、偶然に同じグループになる。そして、振返りのディスカッション。

いくつもの偶然が重なって、一人の店長の思いがSさんに届きました。「初めて聞いたわ」・・・感謝を伝える機会に恵まれた店長さん、それを聞いたSさん。

2人の気持ちが、すーっとグループのメンバーに浸透していくのがわかりました。

今回も、いい研修になる予感!ありがとう、Sさん!そしてIさん!来月を楽しみにしていまーす!



20年のアパレル体験で痛感したこと=仕事の悩みは、本当のところ、「人間関係」。2000年に、「レックス」を設立。「仕事を楽しむスキル」を学んで、「元気な現場」をつくるサポートをスタート。自分が「楽しい!」と感じれば、相手にも好感度が伝わる!大手アパレルとの長いお付き合いで、スキルは常にバージョンアップ中!



この記事に関連する記事