ベルリンの旗艦店でも人気、ユニクロ「KAWS + Warhol」コレクション(宮沢香奈)

2024/08/29 06:00 更新


ユニクロからアンディ・ウォーホルとKAWSのコラボアイテムが登場するという情報を得て、ベルリンの旗艦店を訪れた。ユニクロとハイブランドのコラボにはいつも注目していて、実際に購入したこともあるが、今回は好きなアーティストのWネームとあって発売前から気になっていた。

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クーダムのショッピングストリートに位置する旗艦店は、遠くからでも見える巨大ポップに、一階には特設コーナーが設けられ、ずらりと並ぶ商品とともに立体オブジェやポップが多数展示されている。ローンチ2日目に訪れたが、筆者同様にコラボアイテム目当てで訪れている人も多く見られた。8月22日のローンチデーには行列ができるかもと聞いていたが実際はどうだったのだろうか?


コラボアイテムは、ホワイトとブラックの2色展開をベースにTシャツ、スウェットシャツ、スウェットパンツ、ソックス、キャンバストートバッグ、コーチジャケット、キッズライン、作品集。事前にオンラインでチェックしていたソックスは買うことを決めていたが、実際に見た個人的な感想としてはウォーホルの代表作であるバナナがポケットにプリントされたブラックのコーチジャケットが一番好きなデザインだった。


ユニクロは2004年にウォーホル財団のライセンスを受け、初のコラボアイテムを販売して以来、UTコレクションで継続的に展開している。KAWSに関しても2016年の春夏シーズン以来、ウォーホル同様に継続的にコラボ展開している。今回のコラボは、現在アンディ・ウォーホル美術館にて現在開催されているエキシビジョン「KAWS + Warhol」からインスパイアされたデザインとなっているとのことだが、世界最大のウォーホル作品とアーカイブを所蔵する美術館とあって是非とも一度訪れてみたい。

「KAWS + Warhol」展は世界各地で開催予定となっており、ベルリンでの開催が待ち遠しい。世界中の著名アーティストの個展が開催されているベルリンだが、KAWS展の記憶はない。昔からストリートアートが好きで国内外関係なくグラフィティーを撮り歩いていた時期もあったほどだ。

ちなみに、現在「Neue Nationalgalerie」にて、アンディ・ウォーホルのこれまであまり表に出なかったエロスを中心とした個展「Velvet Rage and Beauty」が10月まで開催している。そちらの展示の様子はこちらで記事にしているので是非読んで欲しい。


久しぶりにユニクロの旗艦店を訪れたが、平日でも客足が途絶えない売れている店舗の雰囲気を感じた。すでにベルリン市内だけで6店舗展開されていることにも驚く。同じように店舗を増やし、人気を博しているように見えた良品計画の「MUJI」は欧州で破産申請したというショッキングなニュースが舞い込んだ。と言っても欧州から撤退するわけではなく、計画的な民事再生を行うとのこと。

シンプルなデザインでクオリティーも高く、欧州人に気に入られる要素が揃っていると思うが、コロナ禍に抱えた負債が大きく影響しているようだ。他の日本メーカーが参入する話も特に入ってこない今、ドイツにおけるユニクロの無双状態は今後もしばらく続きそうだ。

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長野県生まれ。文化服装学院ファッションビジネス科卒業。

セレクトショップのプレス、ブランドディレクターなどを経たのち、フリーランスとしてPR事業をスタートさせる。ファッションと音楽の二本を柱に独自のスタイルで実績を積みながら、ライターとしても執筆活動を開始する。ヨーロッパのフェスやローカルカルチャーの取材を行うなど海外へと活動の幅を広げ、2014年には東京からベルリンへと拠点を移す。現在、多くの媒体にて連載を持ち、ベルリンをはじめとするヨーロッパ各地の現地情報を伝えている。主な媒体に、Qetic、VOGUE、men’sFUDGE、繊研新聞、WWD Beautyなどがある。



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