小金毛織 製品ブランドで技に磨き 本業・OEMと共存の生き方

2021/06/07 06:29 更新有料会員限定


秋田工場で紡績した糸で作ったニットガウン

 国内毛紡績が一貫生産の強みを生かし、オリジナルのニット製品でファン作りを続ける――小金毛織(千葉県柏市、石井仁郎社長)は3年目となる自社ブランド「スピネン」で、全国の個店を中心に卸先を広げている。自社で厳選して調達したカシミヤなど原料の良さを最大限に引き出す物作りの魅力が、業界のプロはもちろん、消費者にも伝わり始めた。

(大竹清臣)

 自社ブランドを立ち上げたのは、売れていたOEM(相手先ブランドによる生産)のニット製品がアパレル側の事情で販売できなくなり、代替品が求められる状況にあったことが大きな理由。糸の販売先だったアパレルメーカーの元社長の「生産背景があるなら製品まで自ら発信して販売すればいいのに」との声もきっかけとなった。その元社長には外部ディレクターとして卸先開拓などに協力してもらっている。

独自の糸や色で

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