「このままでは企業として存続できなくなる。その段階まで来ている」。アジア各国に縫製工場を展開する小島衣料(岐阜市)の石黒崇社長はそう強調する。今のコストアップは世界的な潮流で、止めるのはもはや困難。「皆で腹を割って、話をしていく必要がある」と説く。
(森田雄也)
一番の悩みは「物流費の高騰」。中国のほか、バングラデシュ、ミャンマー、フィリピンに自社縫製工場を持つが、「海上輸送と航空輸送の両方が、それぞれ従来の4倍から5倍に高騰している」という。海上輸送なら深刻なコンテナ不足、航空輸送なら旅客便の往来が大きく減少し、運搬スペースが限られるようになったこと、さらに燃料高が大きく影響している。
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