24年春夏レディスは、若い世代で韓国発トレンド「バレエコア」から着想したアイテムが売れた。バレリーナが着るような、体のラインを強調するタイトなシルエットのトップにガーリーなディテールが特徴だ。取り入れやすいよう、カジュアルやスポーティーなアイテムと組み合わせた提案もある。
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素材はサテンやチュール、オーガンディなど光沢感や透け感のあるものが多い。トップやドレスにはリボンやチュール、ペプラムを付けたものや、ビュスティエやベアトップのように鎖骨や肩周りの肌見せや体のラインを強調するアイテムが売れた。ミニ丈のボトムに合わせる足元は、レッグウォーマーやタイツ、バレエシューズ、レースアップシューズなど。
有力ショップの注目トレンドで、今シーズンは女性の体を賛美するスタイル「ボディープライズ」が引き続き挙がったが、マス層に広がったきっかけはK-POPアーティストの着用だ。
「ファーファー」(マッシュスタイルラボ)は23年夏から、バレエコアのトレンドに注目した。24年春夏では体にフィットするシルエットのトップや、チュチュに見立てた立体的なフォルムのスカート、リボンのアイテムを提案した。特にバラのコサージュを胸元に付けたキャミソール(税込み9900円)は即完売する人気だった。
全身をガーリーなアイテムでまとめるのではなく、デニムアイテムやテーラードジャケット、スポーティーアイテムなど、異なるテイストをミックスして提案する店も多かった。