婦人服の22年春夏展が始まっている。春夏物は新型コロナウイルスの感染拡大で、20、21年と2年続けて大きな影響を受け、販売機会を失った。新型コロナの第6波の懸念も拭えないなか、「3年連続は経営に大きな打撃。新型コロナに関係なく、売り上げを取っていく」と、積極的な姿勢が見られる。専門店向けアパレルメーカーはMDの再構築や新規取引先の獲得、コミュニケーションアップなどの施策で、バイヤーや消費者のライフスタイルの変化に合わせて売り上げの確保を狙う。
(古川伸広)
キングは22年春夏物から、店頭への導入時期を変更し、商品企画も再構築する。年間の店頭MDを3カ月単位で打ち出してきたが、春物はこれまでの12月を1月スタートに、夏物は4月からとそれぞれ1カ月後ろに切り替えた。「より実需期に近付けた提案で、購買を促進する」狙いで、先物買いの減少傾向に対応する。気温の上昇傾向で夏物需要が長くなっており、6月に夏の新作を提案できることもメリットとしている。
この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。
すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!