量販店向けレディスアパレルの24年秋冬~25年春夏物は、今年の店頭で反応の良い、麻、デニムを使った企画が目立った。機能性に優れ、かさばらないショート丈のブルゾンや、半袖丈のジャケットなど軽い羽織り物の提案も活発だ。
(森田桃子)
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今春の店頭は、天候不順や朝晩の冷え込みの影響で、伸び悩んだとする企業が多かった。一方、6月以降は本格的に気温が上がり、シャツの代わりに「シアーブルゾンや、レーシーニットなど、新しい羽織りが売れ始めた」ほか、デニム、麻や麻調製品が好調だ。各社、店頭の売れ筋に変化を加えた企画を打ち出す。
透かし編みでシアー感
エフリードはエレガントテイストブランド「アンナルナ」で24年秋、〝デニム見え〟するボトムを充実した。ポリエステル・レーヨン・ポリウレタン生地にデニムのように見える加工できれいに仕上げたスラックス、ジョガーパンツ、テーパードパンツなど。また、光沢、ラメ、ビジューなどをアクセントに取り入れたアイテムも充実し、ビジューを付けたプリントTシャツなどをデニムシャツとのコーディネートで打ち出す。
タキヒヨーは25年春、AI(人工知能)需要予測を活用し、デニムと透け感のあるアイテムを推す。着心地の良いデニムシャツやデザインデニムのボトムのほか、ラメやチュール、透かし編みのニットを使用したシアー感のある商品を充実した。