レディスの15年夏物で柄物の提案が活発化し、受注も増えている。例年は春から総柄のスカートやワンピースの企画が増えるが、今年はスポーツやミリタリー、ノームコアといったシンプルなファッション傾向が根強く、秋冬から継続して人気のストライプを除けば、無地、ロゴやラインのワンポイントがリードしていた。リゾートを意識する夏は、ボタニカル(植物)または花、ギンガムチェックが台頭している。
■ストライプ
秋冬にはやったレジメンタルストライプはもうないが、ピンストライプは健在。ワイドやランダムピッチ、マルチカラーのストライプも増えている。
写真左=「サルターバイK」(パックエース)は、トーンの異なる3色ストライプを用いた。半袖V字のプルオーバーは1万5000円。シャツを腰に巻いたようなデザインのスカートは2万3000円。
写真中=「ロージー」(ドリーム)は、ランダムピッチストライプのワイドパンツを打ち出した。1万5800円。編み地切り替えのニットタンクトップ(9800円)とのコーディネートが支持される。
写真左=「K」(光世)は、シンプルな2色の先染めストライプのほかに、青・紺・白の3色も打ち出す。プルオーバーの裾には白色無地シフォンが付いた重ね着のようなデザインになっているが、シフォンを同柄のスカートにインするとワンピース風のセットアップになる。プルオーバーは4900円。スカートは6900円。
■ボタニカル・花
明るいグリーンやピンク、イエロー、ブルーなど多色のボタニカルや花のプリントが広がっている。
写真左=「エスペラック」(インフィニティ)では、ヤシの木プリントとストライプの先染めが人気という。ヤシの木プリントの綿・「テンセル」ローンのプルオーバーは1万円、キュロットスカートは1万4000円。
写真中=「ザンパ」(ザンパ)では初夏、盛夏物ともに白地に多色のボタニカルが受注を集める。麻100%のプルオーバーは8900円、パンツは9800円。
写真左=「ディニテ・コリエ」(セモア)は、柄物の中でもフラワープリントがリードした。ブラウスは1万3000円、パンツは1万5000円。
■ギンガムチェック
ヤングと違い、生地の表情豊かな大人のギンガムがバイヤーに支持されている。黒、紺、サックスの定番色が中心。
写真左=「ジェブシュカ」(フレイアクリエイション)は、綿・リネンのスラブ生地シリーズが春夏物の展示会で受注を集めた。インナー付きのワンピースは1万6000円。同素材のフリルブラウスとフレアスカートもある。
写真中=「ヴェロフォンナ」(サンウェル)は先染め平織りではなく、手書き風のプリントでギンガムチェックを表現した。シャーリング入りのワンピースは2万3000円。
写真左=ディニテ・コリエは、レーヨン・アセテート混の柔らかで光沢のある生地を使った。リボン付きワンピースは1万6000円。