【パリ=松井孝予通信員】仏メゾン「ランバン」は、レディスコレクションのアーティスティックディレクター(AD)、オリヴィエ・ラピドスが退任したと発表した。ラピドスは昨年7月、業績不振を理由に契約終了となったブシュラ・ジャラールの後任としてADに就任したものの、成功に至らなかった。
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ランバンは2月下旬に中国の投資会社、復星国際に買収されたばかり。資本を強化し、グローバルビジネスをにらんだ後任ADが注目される。後任が決まるまでの間は、デザインチームがコレクションを制作する。メンズコレクションのAD、ルカ・オッセンドライバーは現ポストにとどまる。
ラピドスは昨年7月、自身で立ち上げたオンライン限定のオーダーメードブランド「クレアシオン・オリヴィエ・ラピデュス」に専念するという。
同メゾンのCEO(最高経営責任者)ニコラ・ドリュ氏は現職を退任して、復星国際の傘下である復星国際ファッショングループの欧州、中東、アフリカ地域を指揮する。