ラピーヌは15~16年秋冬物から、新ブランド「ルガンザ」を本格的に拡販する。ジャケットを軸としたコーディネートブランドで40代を中心にした世代の開拓を狙う。エレガント、クリーン、キュートな「ミスジェイ」、昨年立ち上げたワンピース軸の「ヴェスフェリート」とともにコンセプトを明確にしたブランドを構築し、次世代顧客に向けた打ち出しを強める。
ルガンザは「フェミニンハンサム」をテーマに、働く女性の高感度なファッションと、活動的なオフシーンでも楽しめるスタイルを提案する。「ジャケットとコートのイメージが強い」(大西洋市第一事業本部副本部長兼第二企画部長)同社の強みを生かす。
軸となるジャケットは商品構成の30%を占め、「イタリアのサルトリアジャケットのテクニック」を取り入れたソフィアラインと「甘い感覚の女性らしいディテール」のモニカラインで構成する。ワイドやローリングダウンラペル、ノーカラー、ぺプラム調のバックスタイルなど細部にこだわり、裏地の花柄プリントやレース使い、明るい色のパイピング、ボタンホールの色違いなどでさりげないおしゃれを表現する。
ジャージーを主に使い、ストレッチ性があって気軽に着こなせる商品を充実する。中心価格はジャケット3万6000円、コート5万4000円、ブラウス2万3000円、ボトム1万8000円など。販路は専門店とセレクトショップで、直営店でも販売する。
素材やアイテムを絞り込み、一つひとつの商品に特徴を持たせて差別化し、存在感をアピールする。同質化を避け、「ジャケットのファンを増やしていきたい」としている。