福島市の郊外でセレクトショップ「ラージラブタウン」を運営するラージ(高橋義和社長)は今秋、アーバンアウトドアに特化した新棟「LAB」をオープンした。約2300平方メートルの広い敷地を生かし、火起こしなど初心者向けキャンプの講習をはじめとした体験型イベントによるファン作りに力を入れる。初年度の売上高は1億2000万円、既存店と合わせて3億5000万円を目標とする。
15年に移転・開設したメンズ棟、レディス・キッズ棟が一体化した既存店の手前の駐車場スペースを活用し、約200平方メートルの新棟を作った。屋根部分に極太の梁を使った木造の四角い建物で、外装は黒板張り。広いウッドデッキやタープを取り付けた芝生スペースが特徴だ。オリーブの木など多彩な植物も新たに植えた。
品揃えは、既存棟から移動させたメンズ・レディス・キッズのアーバンアウトドアのウェアをはじめ、キャンプグッズなどを集めた。扱うブランドは「ザ・ノース・フェイス」「チャムス」「パタゴニア」のほか、新興カジュアルブランドもある。
テントも販売するため、週末などにキャンプの専門家にテントの張り方などを教えてもらうイベントも開催する。「芝生の上にフィールドを再現することで、リアルなサイズ感などを体験してもらいたい」(高橋社長)という。
オープン初日は有名ブランドの人気品番や限定品を求め、前日の夜中から行列ができたという。今後、さらに2層の新棟も予定する。カフェや美容室など異業種のテナント導入も視野に、集客力を高める。