昨年12月に開かれた26~27年秋冬向けの東京レザーフェアには、フランスやイタリアのタンナーや資材関連の企業が出展した。欧州系の企業が集合するのは年に1度の機会。各社とも付加価値の高い革製品を好む日本市場への期待は高く、ハイクオリティーでユニークな特徴を持ったレザーや革靴のパーツを生産する有力メーカーが揃った。
(須田渉美、価格は工場出荷価格)
クラシックでモダン
フランスの出展者の多くは、クラシックな質感を変えないところに魅力がある。
きめの細かいボックスカーフを専門にするデュプイがイチ押しするのは「シャトーブリアン」の新作。革の厚み、加脂や顔料の配合は変わらないが、手加減によって一段と柔らかに仕上げた。「靴用途でコンフォートな履き心地を体感できる柔らかさ」を目指した。

バスク地方を拠点にするタヌリー・レミ・カリヤが推すのは、生後7~9カ月の牡牛の皮をなめしたトリヨンレザーの素上げタイプ。1平方メートル当たりの価格は63ユーロ。厚みは2ミリ以上あり、柔らかさを強調しながら、天然の美しい風合いをぜいたくに感じられるように付加価値を高めた。フランスの有力靴ブランドや革小物のブランドが採用している。
