森田晃嘉氏のアップサイクルプロジェクト “新しく作らない”展示会

2026/07/01 11:30 更新NEW!


スタイリングの仕事で使った洋服にアートを施して新たな価値を生み出す

 スタイリストの森田晃嘉氏が主宰するアップサイクルプロジェクト「レス・バット・ベター」は7月4、5日に展覧会「The LAB」を東京・目黒区のカリフアートギャラリーで開く。ストリートカルチャーにゆかりのある40人以上のアーティストが手掛けた作品を展示販売する。

 グラフィカルに彩られたアートピースは、見覚えのあるものばかり。こけし、福助、掛け軸など、数十年前は多くの家に飾ってあった民芸品だ。森田氏は、生活の変化によって使われなくなっていったモノに着目、「不要物ではなく、新たな表現を生み出すためのキャンバスとして」捉え、アーティストに作品の制作を依頼してレス・バット・ベターを始めた。「古いものに宿る手仕事の痕跡と、現代の感性が出合うことで、過去と未来を橋渡しする」存在に生まれ変わる。過去には、循環型社会を目指すイベントにも参加した。

こけしが過去と未来を橋渡しする存在に

 今回は新たに、「ファッションの現場から生まれる廃棄に向き合い、それを新たな価値へと変えていく試み」としてアパレル製品も制作。スタイリングの仕事で使った洋服を解体し、アーティストとともにシルクスクリーンでプリントを施した。一点物のグラフィックアートを楽しんでもらう。

 会場作りも含めて「新しく作らない」に徹する。展示什器は古いたんすなどを使い、スタッフが着用する制服、購入者に渡すショッパーも全て、既存の資源のアップサイクル。サステイナビリティーを創造へと変換し、ジャンルの異なる作り手、消費者が交わり、「捨てない選択を前向きなカルチャーへと育てていくための場」を目指す。

お面や掛け軸など、昔の手仕事に現代のアーティストの感性を融合する


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