レディスウェアを企画・販売するマイク・グレー(東京)の売り上げが好調だ。自社社員が販売にあたる期間限定店での地道なファン作りが実を結んだ。卸販売の売り上げが6割を占めるが、直売を増やし半々にまで持っていく。今春には新潟県にカットソー工場を新設、商品調達の自前化にも乗り出す。
(永松浩介)
運営するのは「ポンデシャロン」と「ソソット」「レリル」の3ブランド。3月には東京・中目黒に「ソソット」の直営店を開き、鎌倉市のポンデ、東京都千代田区のレリルと合わせ3店ある。ECはレリルを2年前に同社の総合サイトから独立させた。
昨年10月からの新年度の売り上げは3ブランドで3割ほど伸びている。ECや期間限定店を含めた小売事業がけん引する。数年前から期間限定店を高い頻度で開いており、今期も延べ日数で300日開く予定だ。
「ブランド認知のために地道に続けてきた」と長浜友信取締役社長。かつては全国で広く開催してきたこともあるが、毎期やり方を変えており、今期は都内近郊と実績のある大阪や名古屋が中心。百貨店内が多い。
ブランドを知ってもらい、直営店やECに送客するのが主目的だが、客には近隣の卸先を紹介することもある。月に1、2回は卸先とも共同で実施している。
地域の代行会社を使ったこともあるが、現在は自社。スタッフも増やした。「知名度のないブランドが勝つには自社社員の熱量が欠かせない」。一生懸命な接客スタイルがファン作りに一役買う。
自前化という点では、商品調達もそうだ。4月にはカットソーの製造委託先で、倒産したドッグ繊維(和歌山)の新潟工場のスタッフと設備を引き継ぎ、青島縫製所として開業した。18人全員日本人で、平均年齢50歳前後と比較的若い。

「海外OEM(相手先ブランドによる生産)の方が効率はいいが、常に為替リスクがある。国内の調達機能を持つのは貴重だと判断した」。全てを賄うわけではないが、〝作るから届けるまで〟のストーリーを付加価値にしたいと考えている。元々有名ブランドも手掛けていたことから、外部の仕事も受ける。
26年9月期の全社売り上げは9億円超を見込む。前期は7億5000万円ほどだった。2年後には10億円に乗せたいと考えている。
