25年春夏向けのロンドン・ファッションウィーク・セプテンバー2024は、9月12日夜から17日昼まで男女ともに見せるジェンダーフリーのイベントとして開催される。17日はデジタル発表のみで、これまで連日分散して発表していた新人支援の「ディスカバリー・ラボ」も17日に集結する。
ショーやプレゼンテーションの数は例年並みだが、「モリー・ゴダード」「エドワード・クラッチリー」「マティ・ボヴァン」「ユードン・チョイ」などの中堅、ミラノで発表する「スーザン・ファン」をはじめとする若手の不参加が目立つ。一方、有力新進ブランドの「ネンシ・ドジャカ」が3シーズンぶりに復帰、「S.S.デイリー」もウィメンズのショーで参加する。年1回ペースで見せる「チョポヴァ・ロウェナ」もショーを行う。
中堅が減った分、新人の初参加が多く、世代交代を印象付ける。これまでファッション・イーストの合同ショーで見せ、LVMHヤングファッションデザイナープライズにもノミネートされた「スタンディング・グラウンド」「キャロライン・ヴィット」「ヨハンナ・パルブ」が単独ショーを行う。新人支援プロジェクト「ニュージェン」でも初参加のショーやプレゼンが多い。
「トーガ」もショーで復帰する。中国企業が商標権を取得してダニエル・カーンズをクリエイティブディレクターに迎えた「ケント・アンド・カーウェン」は、新体制によるデビューショーを披露する。
ショーの公式スケジュール枠は限りがあり初参加の審査も厳しいが、夜の公式イベント枠は広く門戸を開いており、この枠でショーをするブランドがこれまでにも増して多い。13日の夜7時以降には公式ショースケジュールの3ブランドを含め、12ブランドのショーが予定されている。その分オフスケジュールは減っているが、14日夜には人気ラッパーのスケプタによる「メインズ」がオフでショーを披露する。
(ロンドン=若月美奈通信員)