【ロンドン=青木規子】26年春夏物を揃えたロンドン・ファッションウィーク・セプテンバー2025は、ここ数年のトレンドを継承する形でトラッドやスタンダードが広がっている。ワンカラーのミニマルなスタイリングにしたり、立体的な花の装飾を盛り込んだり、様々な切り口で新しい表情に仕上げている。白を基調にしたスタイルも目立っている。
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バーバリーは都会の中心にある大きな公園に、ブランドを象徴するギャバジンカラーの巨大テントを設置した。天井には青空、足元は土。客席は土を固めたようなボックスだ。ダニエル・リーの着想源は、夏のフェスティバルや野外コンサート。「英国の夏はスタイルとサウンドが共鳴しながら生き生きと輝く」とし、ライブパフォーマンスや英国音楽シーンのエネルギーを感じさせる60年代調のロックの要素をコレクションに散りばめた。
ブランドを象徴するトレンチコートは、いつもよりもスリムなトラペーズライン。ペーズリー柄で仕立てたタイプ、フリンジを縁取ったタイプなど、様々なバリエーションが揃った。カラフルなチェック地やデニムをつやつやにコーティングした素材は、雨に濡れながらライブを楽しむ様子を連想させる。
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