スマートフォンを使い1～2分程度で3Dスキャンの足形計測ができる
靴OEM（相手先ブランドによる生産）のライフギアコーポレーション（東京）は、イタリアのトライヤが開発した足形計測スマートフォンアプリ「スナップフィート」を日本に導入する。第1段階として6月1日から、ニチマン（広島県府中市）のグループ企業、スピングルカンパニーのスニーカー「スピングルムーブ」の一部を対象に、同社ECサイト上でスナップフィートの実装を開始する。
特徴は、従来の足形計測アプリと異なり、採寸マットなどの補助物なしにスマホで計測できる点。消費者自身が1～2分程度3Dスキャンするだけだ。ラスト（靴型）を起点に高精度なサイズ合わせが可能となり、つま先やかかと、足の甲など圧力がかかる部位を示しながら適切なサイズを提案できる。デジタル画像を用いたAR（拡張現実）によってバーチャルな試し履きも可能。販売業者は、顧客の詳細で良質な情報を得て、EC販売の収益向上が狙える。
ライフギアコーポレーションは「靴のEC販売拡大の阻害要因でもあるサイズフィッティングに対して、簡易な足形計測や高精度なマッチングシステムの導入で、円滑な顧客体験の創出を目指す」という。今後は、導入の効果を検証しながら、対象商品を徐々に拡大する考えだ。
