越境EC支援のリングブル コクヨの海外向けECを構築、美術家の長坂真護氏にも協力

2022/09/27 06:26 更新


原田CEO

 グローバルECのトータルソリューションサービスを提供するリングブル(シンガポール、原田真帆人CEO=最高経営責任者)は、文具・家具メーカーのコクヨの海外向けECを構築し運用を支援する。また、電子機器の廃棄物などを使ってアート作品を制作する美術家の長坂真護氏のマゴクリエーション(東京)にプラットフォームを提供し、長坂氏が手掛けるアートを販売する「マゴ・アートギャラリー」のグローバルストアを構築するとともに、運用支援を開始した。

 リングブルはグローバルECに関連したテクノロジー、流通及びマーケティングやブランディングなどのトータルソリューションを提供するプラットフォームを運営している。同社が提供するグローバルECのプラットフォームを使って海外販売を進める日本企業がファッションをはじめ様々な分野で増えている。

 コクヨのグローバルECストアは9月5日にオープン。文具に特化したECで、一部の国・地域を除く世界中から商品を購入できる。海外の居住地に合わせて、デザインや価格などが自動的にローカライズされて表示されるほか、100種類以上の国際決済手段から決済方法を選択できる。返品・交換を含めたカスタマーサポートはメールやチャットで多言語(基本対応8カ国語)で対応する。リングブルはグローバルECの成功に必要なソリューションをワンストップで提供しており、特にDtoC(メーカー直販)におけるブランディングやデジタルマーケティングの実績を強みにしていることから今回の取り組みが決まった。

コクヨのECサイト。価格などが自動的にローカライズされる

 また、マゴギャラリーのグローバルECストアは15日にオープン。海外在住の人にローカライズした英語のUI(ユーザーインターフェイス)が自動表記され、オンラインギャラリーに展示されている長坂氏のアート作品の中から、世界中どこからでも購入できる。

長坂真護氏のアートもリングブルのプラットフォームでグローバルEC

 長坂氏はガーナのスラム街に投棄された廃棄物(主に先進国の電子機器)でアート作品を作り続け、その売り上げでガーナのスラム街の人々を支援。同氏が提唱する「サステイナブル・キャピタリズム」(持続可能な資本主義)を世界中に広げる活動を行っている。

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