ロンドンの新人デザイナーは、15~16年秋冬、それぞれの個性を生かしたコレクションを見せた。スポーツの要素、ナインティーズ、プリントテクニック、テキスタイルやニットの技術など、それぞれの持ち味を生かしたラインが揃った。
(ライター・益井祐)
ロンドンファッションウィーク(LFW)にデビューしたデザイナーの一人「ケイトリン・プライス」は、13年にセントマーティン美術大学の修士課程を卒業、その際には アルマーニスカラーシップを受賞している。在学時から「クリストファー・シャノン」のもとで働き、15年のレディスのローンチでは担当デザイナーに就任している。
そんな彼女は、これまで培ったスポーティーなスタイルに90年代の要素を加え、モダンなアプローチでシグネチャーコレクションを完成させた。色彩や発色を重視したシルクや上質ナイロンのトラックスーツをラッフルで装飾、大きなリボンやマキシ丈でスポーツウエアをドラマチックに仕上げている。一方で、ブラトップやはみ出したGストリングのディテールがナインティーズのR&Bアーティストを思い起こさせた。今、はやりのラグジュリースポーツのキーデザイナーになりそうだ。
(続きは繊研新聞で=お申込はこちら)