ブランドのルックブックを見ているような着せ込み合戦が横行するパリやミラノとは違い、ラグジュアリーブランドに支配されていないロンドンのファッションウィークには個性的なスタイルがあふれる。ロンドン・ファッションウィーク・セプテンバー2025のスナップをお届けする。
(ライター・益井祐)
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ブランドに寄り添っていても、自身のスタイルで着こなす。それがロンドンだ。「シモーン・ロシャ」や「チョポヴァ・ロウェナ」の会場にはインフルエンサーやファンが思い思いのブランドスタイルで集結していた。
カラフルなボリュームスタイル、そしてシックな色使いの大人な着こなしと、会場周辺は二分化した。オーバーサイズのシャツやフレアスカート、はたまたブロックカラーのドレス。アフリカ系女性はビビッドな色使いにたける。チームカラフルには90年代の原宿系のようなスタイリングも見られた。





一方でシンプルモダンな大人な着こなしは、ロングスカートやストレートのパンツの流れるようなシルエットにブルゾン。そう、今季の最注目アイテムはこのブルゾンだ。レザーやウール、特にオーバーサイズのジップアップが多かった気がする。系列としてボンバージャケットや〝ジャージ〟も。また、グレンチェックのダブルのスーツ、アーガイルのセーターと、大人スタイルの派生として英国トラッドが挙げられる。