サステイナビリティー(持続可能性)を意識したロープライスの古着を広げたい──ロエコ(大阪市、福嶋政憲社長)は1日、大阪・中崎町に「ロエコ」の1号店をオープンした。5000円でトータルコーディネートできる品揃えで、レジ袋の有料化や不要な衣類の回収・リサイクルを進め、衣類を循環させる。手頃な価格で手軽におしゃれが楽しめ、環境にもやさしいという切り口で出店していく。
マイバッグを推奨
屋号のロエコは、ロープライスとエコを組み合わた造語。1号店は店舗面積約100平方メートルで、路面に出した。レディスとメンズの古着を中心に販売し、価格は800円から。5000円出せば全身コーディネートできる価格帯だ。
アプリを作り、サステイナブルな取り組みに参加すれば、ポイントがたまる仕組みにした。買い上げ客にはレジ袋を有料で提供するが、マイバッグの持参を推奨するために、オリジナルのエコバッグも販売している。同バッグを持参すれば、買い物するたびにポイントがもらえる。
「エコの日」は半額
不要な衣類の回収は、店内に専用ボックスを設置する。回収した物は、社会貢献につながるバザー用の商品や、工業用再生布などに活用する予定だ。回収に協力した人には、10%オフのクーポン券を配布する。
毎月16日を「ロエコデー」とし、全商品を半額にするイベントも行う。アパレルの大量廃棄が問題視される中、買いやすい価格にすることで衣類の循環を狙う。2月16日が「エコの日」であることから、16日をイベント実施日にした。
初年度の売り上げは7200万~8200万円を目標にしている。オープン後の売れ行きは、今のところ予定通りに推移している。今後も継続して出店し、多店舗化を目指す。20年2月には、大阪・アメリカ村に330平方メートル超の大型店の出店を予定している。
(小畔能貴)