ベガコーポレーション(福岡市)は12月16日、ECを主力とする家具・インテリアのブランド「ロウヤ」で、大阪・なんばパークスにリアル店舗の2号店を開いた。
来年の2月には名古屋市への出店を予定しており、OMO(オンラインとオフラインの融合)を強化する。
なんばパークスの店舗は店舗面積が257平方メートル。約4000アイテムのうち、人気商品中心に約400アイテムを揃える。ナチュラル、ビンテージなどテーマ別に売り場をつくり、一式コーディネートの価格は15万~20万円。
リアル店舗の新たな試みとして、SNSで話題の商品を集めた「バズりアイテム」コーナーを設けた。SNSで動画が約900万回再生された〝推し活〟グッズ収納棚「オシテル」などを置く。モニターでは人気商品の動画を流す。
季節に応じたシーズン商品コーナーもつくった。ECとの連動性を上げるため、店内にスタッフ紹介ボードを置く。距離の近いコミュニケーションをとることが目的。
今年4月に出した九大伊都店(福岡市)は開店当初、行列ができるなど予想以上の人気ぶりとなっている。
ロウヤ全体の売り上げに占める福岡県のシェアは4%弱だったが、店舗オープン後は6%に高まったという。浮城智和社長は「EC専業にこだわらず、(顧客が)リアル(店舗)とECを行き来するようにしていく」と話した。今後、東京など人口の多い都市に出店する考えだ。