ゴスロリ系傘「ルミエーブル」 アニメ、ゲームと協業強化

2020/12/23 10:58 更新


 ゴスロリ系傘などのブランド「ルミエーブル」(阿江ハンカチーフ、兵庫県加東市)は4年前から、アニメ、ゲームキャラクターとの協業商品の販売に力を入れている。国内外で人気のコンテンツもあり、中国での販路も広がっている。

 アニメ、ゲームキャラクターに目を付けたのは、「お客様のSNSで、ゴスロリテイストのキャラクターがいて傘を持っていることに気付いた」ことから。コンテンツ所有者に確認すると、キャラクターをプリントした傘の例はあっても、イラストに描かれた傘がそのまま商品化されたことはないと聞き、許諾を得て製品化を始めた。

 16年に発売したテレビアニメ「アイドルマスターシンデレラガールズ」の「神崎蘭子」との協業が最初だ。イラストに描かれている傘を再現し、累計で1000本近く販売している。価格は8900円。スマートフォン向けゲーム「バンドリ!ガールズバンドパーティー!」はスタート時から参画し、18年に初めてキャラクターをイメージした協業傘を発売した。ゲームの最高レア課金カードのイラスト、ライブイベントのメインビジュアルにも使われた。500本近く販売し、今でも入荷してすぐに売れ、在庫切れする状態という。価格は9800円。

 19年はスマホ向けゲーム「Fate/Grand Order」との協業品の販売を開始。ゲームに登場する「キャスター/紫式部」が持っている傘を商品化したもの。海外でも人気のコンテンツのため、「ルミエーブルの知名度も飛躍的に上がり」、中国での販売が進んだ。中国での主な販路はタオバオ、取引先のECなど。

海外でも売れている「キャスター/紫式部」の協業傘©TYPE-MOON/FGO PROJECT

 今年はテレビアニメ「ダンガンロンパ」のキャラクター「セレスティア・ルーデンベルク」をイメージした傘の販売をスタートし、順調に売れているという。来年以降も協業商品を検討する。

 ルミエーブルは08年、自社で企画製造したジャカードを使ったゴスロリ調の傘の販売を始めた。現在はハンカチ、ストール、アクセサリー、洋服も扱っている。販路は自社サイト、ECモール、ゴスロリ系ショップなど。

ダンガンロンパのキャラクター「セレスティア・ルーデンベルク」をイメージした傘©Spike Chunsoft Co., Ltd. All Rights Reserved
Fate/Grand Orderの「キャスター/紫式部」のイラスト©TYPE-MOON/FGO PROJECT


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