LVMH、世界の拠点を特別公開 人材・顧客との接点を広げる

2026/05/12 06:25 更新NEW!


「ブルガリ」のパリ・ヴァンドーム店 ⒸBvlgari

 【パリ=松井孝予通信員】仏LVMHは、グループ施設を一般公開する「レ・ジュルネ・パルティキュリエール」を26年10月16~18日に世界各地で開催する。通常は非公開のアトリエや歴史的メゾンを開き、ファッションからワイン・スピリッツまで、傘下メゾンが受け継いできた伝統やサヴォワールフェール(匠(たくみ)の技)を来場者に直接伝える取り組み。今回で6回目となる。

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 前回22年の開催時には、世界で約20万人が来場した。同イベントは、グループの文化発信に加え、ブランド価値を改めて伝える機会としても注目される。ラグジュアリー市場では近年、若年層を中心に職人技やサステイナビリティーへの関心が高まる一方、価格上昇に対する消費者の視線も厳しさを増す。

 製造工程や素材へのこだわりを可視化する取り組みは、製品の背景にある価値や物作りの思想を伝える場としての意味合いも強まりそうだ。加えて、人材確保の観点でも意義は大きい。現場を直接体験できる機会を提供し、将来の担い手との接点拡大にもつなげていく。

 今回のテーマは「夢の源流」。素材や土地、文化といった要素と職人技の結び付きを示す。ベルナール・アルノー会長兼CEO(最高経営責任者)は、同イベントを「職人技と未来志向を結びつける取り組み」と位置付ける。LVMHイメージ&環境部門を統括するアントワーヌ・アルノー氏も、各メゾンに根付く文化や技術の継承の重要性を強調した。



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