三陽商会の「マッキントッシュ・ロンドン」は、今秋冬は250~260店でのスタートとなりそうだ。6月で契約が終了する「バーバリー・ロンドン」(バーバリー)からの百貨店インショップの転換を進める。
内訳はメンズ110強、レディス120~130(Lサイズとレギュラーの複合を含む)、Lサイズ20強。350弱あるバーバリーの売り場は7月20日ごろまで運営し、9月5日をめどに約7週間かけて転換する。「同じ場所、面積、スタッフで対応することが顧客からの信頼につながる」(齊藤晋取締役事業本部副本部長)との考えから、バーバリーの売り場をそのまま引き継ぐことを基本とし、転換後の平均売り場面積は転換前と比べて約92%となる見込み。これほどの大規模な入れ替えは「未経験ゾーン」とし、施工などに約30億円を投資、体制を整えて臨む。
00年に開設したバーバリー銀座店は、マッキントッシュ・ロンドンをはじめ「ポール・スチュアート」「100年コート」や今春スタートの「サンヨー・エッセンシャルズ」など、インバウンド(訪日外国人)需要もにらんで同社の物作りを象徴するブランドを集積する。
マッキントッシュ・ロンドンは、同社が培ってきた物作りやマーケティングのノウハウなど「英知を結集して作る」ブランド。「クラシックとモダンの融合」をテーマに、ウエアから雑貨までフルアイテムを出す。メンズはビジネスラインを充実し、レディスはコートのバリエーションを豊富に揃える。バーバリーでは制限のあった雑貨を強化し、店頭での販促活動にも力を入れる。バーバリー同様、店頭セールは行わない。
18年を最終年度とする中期経営計画では、マッキントッシュ事業で小売価格300億円の売り上げ目標を掲げており、マッキントッシュ・ロンドンで200億円を目指す。
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