メーシーズ社 本店改装と周辺の環境改善に2億3500万ドル投資へ

2021/05/12 16:14 更新


 【ニューヨーク=杉本佳子通信員】メーシーズ(ニューヨーク)が2億3500万ドルをかけて本店を改装し、なおかつ最寄りの地下鉄駅から本店へのアクセス及び周辺の環境や公共スペースを改善する計画を発表した。本店の上にオフィスビルを増築する計画もある。この計画によってニューヨーク市にもたらされる税収入は年間2億6900万ドルと見積もられ、年間1万6290人の雇用を生み出し、経済効果は42億9000万ドルに及ぶと試算されている。メーシーズはこの計画がコロナで経済的打撃を受けたニューヨーク市の復興につながり、先々にわたって観光客の呼び込みに貢献すると期待している。

 メーシーズ本店近隣の公共スペースは車を通行止めにし、歩行者が寛げる環境にするとともに、車椅子でこれらのスペースから地下鉄駅及びメーシーズ本店に移動しやすくするエレベーターを新設する計画だ。メーシーズは1902年以来、独立記念日の花火と感謝祭のパレードを初めとするさまざまなイベントのスポンサーを務め、ニューヨーク市に貢献してきている。昨年の独立記念日も、コロナでロックダウンの中、規模を縮小しながら花火を打ち上げてテレビで見れるようにし、ニューヨーカーたちを喜ばせ勇気づけた。

 ニューヨーク市はコロナが広がって以降、犯罪が急増している。地域別犯罪件数を示す「ニューヨーク市犯罪マップ」によると、メーシーズ本店のあるミッドタウンの中心が最も犯罪件数が多い。この計画によってミッドタウン中心部がきれいになり、犯罪が減ることが期待される。

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