サザビーリーグの子会社、プレイ・プロダクト・スタジオ(東京)の「メゾンスペシャル」23年秋物は、赤をキーカラーとしたフェミニンなアイテムに、デニムやレザーのアウターをレイヤードする着こなしが中心だ。小柄な人から高身長の人まで楽しめるよう、アウターの丈の長さやシルエットのバリエーションを増やす。
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チュールやレース、スパンコールをあしらった、赤やピンクのデコラティブなワンピースを企画した。これらのフェミニンなアイテムにはロング丈のデニムのコートやエナメル加工したフェイクレザーのアウターなど、マニッシュなアイテムを組み合わせる。ビビッドなカラーのアイテムを得意としているが、レザーやデニムと合わせることで、大人の女性も楽しめるスタイリングを提案する。
「小柄な人が着られる服が少ない」という声に対応し、シープレザーのライダーズジャケット(税込み4万1800円)はオーバーサイズだけでなく、ショート丈も企画。22年秋冬に1000枚以上売れたMA-1タイプのブルゾン(2万7500~2万8600円)もミドル丈を継続するほか、クロップト丈とチュニック丈も増やした。「単にサイズの幅を広げるのではなく、シルエットの違うものを企画することでより多くの着こなしを楽しめる」(渡邊倫子クリエイティブディレクター)。トラックジャケット(1万9800円)とスカート(1万6940円)のセットアップなど、スポーティーなアイテムも作った。足元にスタッズ付きのヒールを合わせたり、フェミニンなアウターを羽織ることで「ブランドらしさ」を表現する。