キーワードは70年代とボーホースタイル
ロサンゼルス(LA)のカリフォルニアマーケットセンターで、大手百貨店やチェーン店向けの展示会「LA 2015年秋メジャースマーケット」が開催された。ニューヨークなどからの参加も含み、様々なショールームが秋のジュニア商品を紹介した。
(ライター・藤本庸子)
目立ったのはボヘミアンとヒッピーをミックスしたボーホースタイル。エスニック柄、レース、クロシェ、フリンジを施した商品があふれた。
メイシーズ、ウォルマート、JCペニー、ウエットシールなどが買い付けたのはファストファッションの「オールモスト・フェイマス」。ボトムは70年代風のフレアパンツ、クロップトジョガーパンツ、ヨガパンツ。トップはボヘミアンとアメリカンヘリテージをコンセプトにしたデザインのもの。店頭価格9.99~44.99㌦。
エスニック柄のポンチョを主力商品とした「セイ・ホワット? ニューヨーク」は、ノードストローム、メイシーズ、フォーエバー21などのバイヤーで連日にぎわっていた。29~39㌦。
日本ではショップチャンネルで販売する「ブンブン・ジーンズ」も、レースやフリンジの付いた商品がメーン。新鮮なのは、「パンティ」と名付けたフレアパンツ(33㌦)。ヨガパンツとは違い、レーヨン・ナイロンストレッチで厚手なのが特徴という。デニムも70年代風フレアがバイヤーに人気だった。ダメージ加工のジーンズも強調している。
マーチャンダイジングコンサルティング会社「ディレクティブズ・ウエスト」のサンディ・リッチマン社長は、「70年代とボーホースタイルがキーワードで、フレアのジーンズとフリンジを施した商品が主力。昨年はレザーがヒットしたが、今年は断然、スエードのパンツ、スカート、ジャケットが売れる」と予測する。
リテール・コンサルタント&流行リサーチ会社「バーバラ・フィールズ」は、15年秋冬と16年春の250ブランドのトレンド商品を紹介した。バーバラ・フィールズ社長も秋冬は「ボーホースタイルが引き続き主流」と話す。
「エスニック柄のフリンジ付きブランケットコート、カーウォッシュドレス(自動洗車機のゴムのように、前身頃と後ろ身頃が開いて揺れる)、メタリックTシャツが新鮮。ダメージ加工ジーンズも売れる。ここ数年人気のクリスマスをモチーフにしたアグリーセーター(ダサいセーターをおしゃれに着こなすスタイルが流行中)は、今冬も売れ筋確実」。16年春は花柄のTシャツが注目される、と語った。
次回の16年春展は10月5日から3日間。