帽子企画販売のジェネラルデザインは先月、東京・青山にメンズ中心のオリジナルブランド「マニエラ」の初めての路面旗艦店(電話、03・6427・4529)を開いた。「ファッションのピースとしての帽子をもっと知ってもらいたい」と、落ち着いた雰囲気の店内にフルコレクションを陳列。ブランドを立ち上げて10年が経ち、店を作ることで「マニエラのフィルターを通したカルチャーを発信していきたい」という。
サロンでお茶
デザイナーの彦坂尚史さんが手掛けるマニエラは06年、オリジナルパターンで「究極の名脇役」としてのシルエットにこだわったハンチング一型でスタート。国内工場の卓越した技術を生かしながら少しずつ型数を増やし、セレクトショップや百貨店への卸販売を中心に成長してきた。
直営店を出したのは、骨董通りから少し入った路面。エントランスに小さな庭を作り、店内奥にはサロンスペースを設けて来店客に彦坂さんの出身地である京都のお茶と菓子を提供するなど、大人がゆっくりと買い物を楽しめる空間とした。
同店では、コレクションラインと定番品に加えて、新たに始めたハイグレードラインのエクアドル・モンテクリスティ産の高級パナマハット(10万~70万円)を桐箱に入れて販売する。同店限定のレザーパッチのイニシャルが選べるカスタムキャップ(1万2000円)もある。
マニエラの今春夏のテーマは「ワープ」。裏地に蛍光色のメッシュ生地を合わせたパナマハット(4万2000円)やクラシカルなスーツ地にメッシュ生地を合わせたキャップ(1万3000円)など異なるテイストや素材をミックスした帽子を揃える。