子供服のマーキーズ 売上高、利益ともに過去最高を更新

2024/10/23 06:29 更新


足元商圏が対象の「LSPバイマーキーズ」は出店余地が大きいとみる(リーフウォーク稲沢店)

 子供服専門店のマーキーズ (堺市)の好調が続いている。前期(24年7月期)は売上高、利益ともに過去最高を更新。売上高は前期比25%増の64億2100万円と高い成長率を維持した。積極的な出店に加え、既存店も2ケタ増で伸長。今期は客数アップを目指し、低価格商品を拡充する。

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 前期の出店は都市型SC中心の「マーキーズ」が3店、足元商圏が対象の低価格業態「LSPバイマーキーズ」が9店。既存店売上高は19%増で、ターミナル立地の客足が戻ったほかインバウンド需要も好調で、客単価が伸びた。ECは10%増で、低価格のオリジナルブランド「ワオ!」が客数増に寄与している。

 今期以降も、LSP5、マーキーズ4、アウトレット1の出店が決まっており、既にマーキーズがイーアスつくば、エミテラス所沢、ながの東急百貨店、LSPがアリオ札幌、リーフウォーク稲沢に出店した。LSPは子供服の店がないSCにも出店しており、「まだまだ出店余地はある」(廣畑正行社長)とみる。今月末には、初の海外店を三井アウトレットパーク台湾林口に出す。

「LSPバイマーキーズ」リーフウォーク稲沢店は、同館で唯一の子供服専門店になる

 これまで、エントリープライスの戦略商品を仕掛けて成長してきたが、競合が低価格商品を増やし、戦略商品も定番化して客数鈍化につながったとみる。新たな戦略商品の開発やマイナーチェンジで、鮮度を出す。

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