ジーンズカジュアルメーカーのステュディオ・ダ・ルチザン・インターナショナル(大阪市)は、22年秋冬から自社ブランド「マル・サンカク・ぺケ」の国内販売を本格化させる。海外販売を重視して立ち上げたが、コロナ禍で取引先の開拓がストップしていた。今季から国内展示会への出展を増やし、セレクトショップ中心に拡販を狙う。
マル・サンカク・ぺケは、20年秋冬から始めた、同社の中では新しいブランド。本格的なジーンズ作りで知られるブランド「ステュディオ・ダ・ルチザン」と同じ会社で運営していることを、あえて大きく打ち出さず、新たな取引先の開拓を目指している。ブランド開始時にはドイツの合同展示会「セルヴィッチラン」にも出展し、国外に数店の取引先も作った。
「着飾る服ではなく心躍る服を求めて」がブランドコンセプト。全てのアイテムに、同社が得意とするユーズド加工を施し、古着のような個性的な風合いに仕上げている。国産の古い藍染めの生地をパッチワーク風に縫い付けたデニムジャケット(税込み4万5800円)や、背中に刺し子で柄を入れたシャツ(2万3800円)など、海外客が〝東洋っぽさ〟を感じられるような商品を企画した。サステイナブル(持続可能)な視点も取り入れ、色落ち加工に塩素を使わず、最新のオゾン加工技術を採用している。ビッグシルエットの流行を受けて、サイズ感は大きめにし、若年層にもアプローチする。