メンズのドメスティックブランド成長 地道な積み重ねが若い世代に響く

2021/01/26 06:28 更新有料会員限定


 コロナ禍でアパレル製品の消費が低迷するなかでも、メンズのドメスティックブランドが元気だ。カギは20~30代の若い男性たちの美意識の高さ。普段使いのテーラードスタイルが定着し、型にはまらない新しいセンスが響いている。ブランドと卸売り先とが連携して情報発信し続け、ECでも高単価な商品が売れている。

(須田渉美)

セットアップ人気

 この数年、20代のファッションユーチューバーによるセレクトショップが、目立つことが好きな客層を引き付けていた一方で、「さりげなくおしゃれ」でありたい男性は多い。情報のキャッチに慣れている世代で、自分の価値基準でブランドを選ぶ消費者が増え、マーケットが活性化している。

 20年に売れ行きが好調だったブランドに共通するのは、セットアップの消化率の高さ。品の良さを感じさせて程よく個性のあるデザインがポイントだ。派手さよりも、ディテール、仕立て映え、機能性など物作りのこだわりが見えることが重要で、インフルエンサーやタレントを起用した販促は、認知を広げるきっかけに過ぎない。コロナ禍の前から、じわじわと販売を広げていたブランドが、外出自粛によるインターネットの利用増でさらに注目され、実店舗とECともに伸びるに至った。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約いただくと続きを読むことができます。

すべての記事が読み放題の「繊研電子版」
単体プランならご契約当月末まで無料!

今すぐ登録する

今すぐ登録する

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事