《めてみみ》上海の年越し

2021/01/06 06:24 更新


 上海で初めて年越しをした。コロナ禍で渡航制限が続く中、私同様に初めて上海で年越しをした日本人駐在員は多かったのでは。多くの日本人が暮らす上海では、予約すればおせち料理、年越しそばを日本と同じように食べられた。

 大みそかの過ごし方は様々。一人で静かに過ごしたいという人もいれば、友達数人と一緒に日本食レストランで1年を振り返ったり、テレビが設置してある日本居酒屋で日本の年越し番組を見ながら友達と飲むなど。私は、数人の友人を自室に招きテレビを見ながら年越しをした。

 最初はテレビの番組の感想を言い合っていたが、お酒が入るとテレビはそっちのけで、多くの出来事があった20年を振り返った。11時半を過ぎたところで年越しそばを食べた。その後も話は盛り上がり、会は午前1時ごろにお開きとなった。

 中国のお正月は旧暦で祝うため、翌日の街中は普段とほとんど変わらない。下町風情の残る老西門周辺を歩いてみると、2月の春節(中華圏の正月)の準備が始まっていた。伝統的な魚や鳥肉、豚肉の干物が店頭に並ぶ。干物に貼ってある値札をよく見ると値段の上に注文主の名前が書いてあった。数百元もする商品が多いため受注生産のようだ。最後に近くのお寺へ初詣に行き「来年のお正月が親兄弟家族と過ごせますように」と祈り帰宅した。



この記事に関連する記事