《めてみみ》新しいテーラーリングは日本に

2025/11/21 06:24 更新NEW!


 来年1月のピッティ・イマージネ・ウオモ展の概要が発表された。今回も日本から2人のデザイナーが参加し、フィレンツェでショーをする。1人はLVMHヤングファッションデザイナープライズのグランプリを取った「ソウシオオツキ」の大月壮士、もう一人は満を持して欧州でショーをする「シンヤコヅカ」の小塚信哉だ。

 「日本とイタリアは深いところで感覚のつながりがある」というのは、ピッティ・イマージネ協会のラポ・チャンキ氏。90年代後半の「コムデギャルソン・シャツ」の展示に始まり、「ヨウジヤマモト」の展示、「アンダーカバー」「タカヒロミヤシタザソロイスト」「フミト・ガンリュウ」「サルバム」「オムプリッセ・イッセイミヤケ」のショーを振り返る。記者にとってはそれ以外にも「カラー」や「セッチュウ」も忘れられないものとして記憶に残っている。

 ピッティをはじめ合同展は、かつてに比べると出展者が減少しがちだ。今は、新しい才能をもった作り手が、世界的に出て来にくい環境にある。ピッティ側にとっても、新しい才能を見つけるのに日本を頼らざるをえない状況にある。イベント責任者のフランチェスカ・タッコーニ氏も「新しいテーラーリングは日本にある」と語った。

 来年1月に参加する2人の日本人デザイナーがどんなショーを見せるのか。期待したい。



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