《めてみみ》商社幹部の今年のキーワード

2026/01/08 06:24 更新


 今年の干支(えと)は丙午(ひのえうま)。勢いがあり、エネルギーに満ちた年になると期待されている。新年名刺交換会で商社のトップや幹部に話を聞くと〝人材〟や〝再編〟への関心が高かった。

 ヤギの八木隆夫社長は、今年のキーワードに「パラダイムシフト」を挙げた。特に「人の動きやつながり方が変わる」とグループを越えた協業や連携、人材の流動化がさらに進むとみる。社員を軸にしながらグループ、資本関係にとらわれず様々な人材と連携、協業して総合力を高める考えだ。

 蝶理の芦田尚彦常務執行役員繊維本部長は、〝人材力〟を成長のキーワードに挙げた。「海外で勝負できる人材が育ってきた」ため、海外駐在員を増員・増強する。グローバル販売を伸ばすには現地採用社員の育成が欠かせないとして力を入れ、売る体制を充実する。

 経営層の最大の関心事は業界再編。「まだまだプレーヤーが多い。一方で人手が足りておらず業界再編が進むはず」「キャリア採用だけでは限界がある」。企業や事業の集約や統合、人材の異動が加速すると見る向きが強い。

 その話題の中心にいる帝人フロンティアの平田恭成社長は、「旭化成アドバンスとの経営統合を成し遂げ、良いスタートを切ること」を最大の目標に挙げた。今年も業界の再編、人の動きがさらに活発になりそう。そんな気配がトップの言葉から感じ取れる。



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