大川ひとみがデザインする「ミルク」「ミルクボーイ」が、東京・原宿で6年ぶりにショーを行った。ミルクは70年にスタートし、今年で設立45周年。特に周年記念を意図したショーではないというが、会場にはミルクで決めた顧客と芸能関係者などからの花があふれ、お祝いムードとなった。
ガーリーとパンク。そんなブランドのエッセンスを凝縮して見せた。ミルクは、ハイウエストのミニドレスとニーハイソックスのコーディネートが軸。ドレスには、星柄や夜空に魔女が飛ぶドリーミーなプリントを載せる。時々真っ赤なモヘアセーターやタータンチェックのミニスカートのスタイルが現れて、パンクなムードを差す。メンズはボンテージパンツや千鳥格子のセットアップで、可愛いけれどちょっと悪い雰囲気だ。
ミルクボーイは、映画「グレムリン」との協業アイテムを揃えた。「ギズモ」の柄のインターシャセーターに、フードに耳が付いていてギズモになりきれるフェイクファーコート、ポップな携帯ケース。後半は、ロックバンドのメンバーのような、黒のスキニースタイルを並べた。
音楽を担当したのは藤原ヒロシ。80年代、90年代と原宿カルチャーを常にリードしてきた大川と藤原のタッグに、思わずニヤニヤしてしまった。(五十君花実、写真=加茂ヒロユキ)