三崎商事は、輸入販売する伊バッグ「ゲラルディーニ」がブランド創業130周年を迎えることから、記念の店頭イベントやムック本の発行など販促活動を強化している。特に若い女性を意識しながら、より広い層の獲得を目指す。
ゲラルディーニは同社が輸入販売を始めて40年。根強いファンがいるが、その層を広げるためにこの間、30代女性に人気の雑誌などを通じて販促を進めてきた。ゲラルディーニならではの軽さと使い勝手の良さで、子育てしながら仕事をする母親たちの市場にも浸透してきている。130周年を記念してブランドのムック本(宝島社)を出し、さらに若い女性にアピールする。14日に発行したムック本では、ブランドの歴史や製造工程なども紹介。人気モデルの森星さんを起用して明るく新鮮なイメージに仕上げた。
百貨店の売り場では、創業130周年イベントを開催する。ビンテージバッグをトロンプルイユプリントした書類入れタイプのバッグを限定商品として販売するほか、歴史を感じる代表的なビンテージバッグを展示する。18日から高島屋の日本橋店、横浜店、大阪店、京都店でスタート。4月には三越日本橋本店、大丸心斎橋店、伊勢丹新宿本店でも開催する。
15年秋冬の新作のイチ押しは、トレンドのダスティーパステルカラーのカーフレザーのハンドバッグ〝アニカ〟。サイドを斜めにカットしてあり、中にセットした同ブランドのシグネチャー〝ソフティ〟のバッグ・イン・バッグが見えるデザインだ。中のソフティとのツートンカラーも楽しめる。
人気上昇中の、Gマークの型押しをした1枚革のシリーズは、メタリックな光沢タイプなど都会的により洗練されたデザインが充実。15年春夏から増やしているメンズは、やはり軽さと使いやすさ、カジュアルな雰囲気が売りだ。秋冬はユニセックスで使えそうなスポーツバッグをはじめ、型数をさらに充実させ、カムフラージュ柄など色柄も増やした。