三井不動産 19年秋に新商業施設「コレド室町テラス」

2018/10/15 15:38 更新


 三井不動産は東京・日本橋室町三丁目に新商業施設「コレド室町テラス」を19年秋に開業する。同社の別館跡地を中心に再開発して建設する大型複合施設「日本橋室町三井タワー」の商業エリアで、約30店が出店する。メインテナントとして、書籍・雑貨を中心としたライフスタイル提案型店舗を運営する台湾の誠品生活の日本1号店を導入する。国内でのライセンス保有会社を同社と合弁で設立し、一体となって事業拡大に取り組む。

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 日本橋室町三井タワーは敷地面積約1万1480平方メートル、建物は地下3階~地上26階で、延べ床面積約16万8000平方メートル。コレド室町テラスは地下1階~地上3階、施設面積約6000平方メートル。地上3階にホール・会議場を設置、5~25階をオフィスゾーンとする。地上1階には約1500平方メートルの大屋根付き広場も作る。

 コレド室町テラスはコレドとして、04年開業の日本橋、10年から14年に3館を開業した室町に続き、5館目。「これまでの目利き、こだわり、上質を切り口にした日本橋ならではの文化の発信に、滞在・体験機能など新しい魅力を加え、既存の中心客層の30~50代よりも幅広い層の獲得を目指す」(斎藤裕商業施設本部アーバン事業部長)という。

 誠品生活はその柱に据え、2階全体に約2871平方メートルの店舗を導入する。台湾茶を提供するティーサロン併設の書籍ゾーン、文具・雑貨ゾーン、台湾のクリエイターブランドの商品を揃え、吹きガラスの工房などを作り、物作りの体験ができるセレクト物販・ワークショップゾーン、台湾の飲食・食物販ゾーンで構成する。地下1階は飲食店とし、地上1階は大屋根付き広場と相乗効果が見込める店舗を入れる。合弁会社は資本金9900万円で、出資比率は誠品生活61%、三井不動産39%。有隣堂がライセンシーとして、国内で店舗を運営する。

大屋根を配した広場イメージ


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