三越日本橋本店は、日本古来の大麻布を現代によみがえらせた新素材「麻世妙(まよたえ)」を使った「ヨウジヤマモト」の商品を販売している。環境保全などをテーマにした全館キャンペーン「グローバル・グリーン」の一環で、本館1階中央ホールで26日まで。
ジャケットやドレス、ブラウスなどレディス14型、ハット、ストール、ハンカチのメンズ3型を揃えた。ヨウジヤマモトは3月から同店のほか伊勢丹新宿本店で麻世妙を使ったアイテムを展開しているが、今回のイベントに合わせ夏物の新商品を投入。顧客のヒアリングからニーズの高かった過去のアーカイブを麻世妙に置き換え復活させた。通常のコレクションも合わせて販売し、スタイリング提案ができるようにした。価格は麻世妙を使ったノーカラーロングジャケット12万960円など。
麻世妙は幻覚物質を含まない無害大麻原料を輸入し、日本の紡績技術で工業製品化したもの。三越伊勢丹ホールディングスがエイベックス・グループ・ホールディングスと組み、15年春夏物から商品開発を始めている。
綿と比較して速乾性や保温性、強度に優れながら、使用するごとに柔らかくなじむのが特徴。日本の伝統技術やクリエーションを独自編集する取り組み「ジャパンセンスィズ」の重要素材と位置付けている。