「ミヤオ」22~23年秋冬 シンプルさをより強調

2022/04/20 06:27 更新


 「ミヤオ」(宮尾史郎)は22~23年秋冬コレクションとして、よりシンプルさを強調したラインを見せた。ミヤオの特徴といえば、パターンにこだわりながらシンプルなラインに収めるデザイン。秋冬はそのシンプルさをより強めているが、その背景には縫製工場のおかれている状況がある。高齢化や実習生の不足、コロナ禍によるシフト業務の厳しさなどで、国内縫製工場のキャパシティーは限界にある。そんな状況から、あえて簡単な仕様で縫えるデザインを揃えた。

 長方形を畳んで作るケープ風ディテールのブルゾン(4万3000円)は、ポリエステル75%・アクリル25%のシープボアのふわふわとした風合いが心地よい。シープボアをスウェット地と切り替えたトレーナー(2万8000円)はポップな抜け感とともに程良くスポーティーな雰囲気もある。シャギーヘアの生地を切り替えたトップなど、毛足のある生地は他にも多い。クラッシュベロアは毛足の方向を変えてチェック柄にする。身頃や袖に円のモチーフを入れて、シンプルな中にアクセントを作るドレスやコンビネゾン(6万7000円)も出した。

長方形を畳んで作るケープ風ブルゾン
長方形を畳んで作るケープ風ブルゾン


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