コロナ禍における私たちの暮らしは、まだまだ先が見通せない状況だ。度重なる緊急事態宣言の発動で、ファッションや流通など、業界は未曾有の危機に瀕している。私たちはこれから、どこへ向かえば良いのか。アフターコロナのファッション業界を展望するために第一線で活躍するデータサイエンティストの宮田裕章教授に、繊研新聞社の矢野剛編集局長が聞いた。
(ナイキミキ=ファッションライター)
新しいモデル模索
――不確実性と言われる時代。データサイエンスをどう駆使していけばいいでしょう?
この30年間、世界経済や社会そのものを大きく動かしてきたのはデジタルです。農業革命、産業革命に続く、文明の転換点として情報革命の非常に大きなフェーズが寄せ来ているのです。インターネット、スマートフォン、SNSしかりです。
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