工房の職人技が生み出す〝アメカジの顔〟 フラットヘッド・ネクスト、革小物から革ジャンにも挑戦

2024/01/31 14:00 更新有料会員限定


事務所を改装した工房は明るく清潔な空間

 フラットヘッド・ネクスト(長野県千曲市)は、丁寧なものづくりで多くのファンを抱えるアメカジブランド「フラットヘッド」の運営会社。千曲市内の自社工房では、熟練の職人が手作業を交えながら、ブランドの〝顔〟である革小物と革ジャンを製造している。

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 同社は19年に民事再生法を申請した前事業会社から同年、フラットヘッド事業を承継する形で設立した。96年の創立以来、こだわりが強いアメカジ好きから熱愛される同ブランドのものづくりを守りつつ、生産量の適正化などを進め、23年7月期には黒字化に成功した。

手作りにこだわり続け

 フラットヘッドの前身は、古着・アメカジセレクトショップ運営とハンドメイドのバイカー系革小物の製造・販売。規模が拡大してからも、財布やバッグは自社の職人が手作りすることにこだわり、場所を変えながらも工房は常に持ち続けてきた。

 現在の工房ができたのは20年。事務所として使っていた建物を改装して開設した。それまでの工房と異なるのは、協力工場へ外注していた革ジャンを一部内製化したことことだ。

 「レザーシャツの製造の経験はあるが革ジャンは初めて。コロナ下で浮いた時間を型紙の見方など、職人の技術習得に充てた」とレザー部門ディレクターの宮坂勝氏。新たな挑戦だったが長年、レザーを扱ってきた熟練の職人だけに、習得は早かった。

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