アウトドアスポーツの魅力を体験、体感できる新スタイルの商業施設「モリパークアウトドアヴィレッジ」(MOV)が13日、東京・昭島駅前にオープンした。
昭和飛行機工業が工場を解体、「クオリティ・オブ・ライフの充実」をキーワードに昭島駅前の約10万平方㍍の敷地での不動産開発を進めている一環。国内外のアウトドアブランドを集め、大型で本格的なアウトドア店15店にクライミングジム、ヨガスタジオを加えた全16店が一堂に揃う。出店店舗は国内初、関東初、旗艦店などを揃えた。国際級競技が開催できる高さ16・5㍍のクライミングウオールも設置した。
同社は「おしゃれ格好良い・楽しい快適・健康・仲間との語らいなどを提供することでアウトドアスポーツ初心者の裾野を広げ、上級者にはさらなる技術の向上のための提案などを行い市場を広げる。本格的アウトドアスポーツの新たなライフスタイルを創造しながら、〝いつまでも完成しない施設〟として未来につなげたい」考え。
出店各社もディベロッパーの「思い」に共感して、店作りや内装に積極的に投資しており、「年間3600億円」といわれるアウトドア市場規模の拡大に意欲的に挑戦する。
2万1000平方㍍の敷地に天然木の外壁を持つ店舗が並ぶ。店舗のほかにイベント広場やミニトレッキングコース(施設周辺200㍍)、芝生広場を設け、木々を豊富に植樹した。旧工場内にあった2本の樹齢78年のヒマラヤスギを伐採して、施設内のベンチやオブジェに活用するなど、歴史を残した施設作りにした。
半径50㌔内という広域の商圏を想定しており、年間来場者75万人、年間売上高15億円を目指す。
商品販売だけでなく、出店店舗が独自のイベントや店舗連動のワークショップ、イベントなどを行うのに加えて、モリパーク内の他の商業施設やホテル、エンターテインメント施設などとの連動でアウトドア人口の裾野を広げる。