モリパークアウトドアヴィレッジ 集客力を高め既存店増収へ

2023/08/16 06:27 更新


火と共にある時間と空間を提案する「ファイヤーサイド」。火と読書をテーマに選書した書籍も扱う

 東京・昭島にあるアウトドア特化の屋外型SC「モリパークアウトドアヴィレッジ」(昭和飛行機都市開発が運営)は今期(24年3月期)、営業日の増加や体験イベントの連打、新規テナント導入による集客効果のアップなどで既存テナントの増収を目指す。

 23年3月期は前期比4%増となり、売上高で20億円を突破し、過去最高となった。ただ今期に入ってからは、レジャーの分散化などが影響し減速。第1四半期の売上高は、既存店ベースで6%減となった。

 ただこうした中でも、登山用品の売れ行きは良くなっており、手軽にトレッキングを楽しめる低山系向けのギアがよく売れている。また、「ザ・ノース・フェイス」では登山用品だけでなく、キャンプギアの品揃えを充実させたことなどが影響し、伸びを維持している。

 今期売上高は、空きテナント分の減収を織り込み、全体では前期比10%減を見込むが、既存店では増収を目指す。そのための活性化策として、夏休み時期の8月に限り、定休日である水曜日を最終週以外、営業日に変更。来館者をがっかりさせないようにするとともに、営業日数を前年より4日増やした。

 新規テナントの導入も進めている。4月下旬には、まきストーブやたき火台などを扱う「ファイヤーサイド」がオープン。普段使いもできる料理器具やキッチン用品などが注目されている。

 体験型のイベント・ワークショップも毎週末開催する。今期は、望遠鏡や顕微鏡などを手掛けるビクセンと組んで「昆虫観察会」を初開催したほか、定番の線香花火作りやオリジナルランタン作り、まき割り体験を継続。自然と触れ合う機会を作り出し、アウトドアの楽しさを伝えていく。



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