モリリン繊維資材グループはこのほど、縫い糸新商品二つを開発、10月に開かれたインターテキスタイル上海で提案した。
「パッカノン」は、熱によって生地が凹凸状態に波を打つ(パッカリング)原因の一つである、縫い糸の熱収縮を抑えた商品。従来の繊維に比べて熱による収縮率を大幅に減らす特殊ポリエステル繊維をコアヤーンに使用。アイロン作業などでの熱収縮によるパッカリングを抑える。
これまで縫製上で収縮しにくい縫い糸はあったが、熱に対して縮まない縫い糸は初めて。中国山東省の自社工場で紡績し、ベトナムやインドネシアで染色。初年度販売量100㌧を目標としている。日本と中国で特許を申請中だ。