モリト 無縫製の防水バッグ「アルマド」で新モデル

2017/05/17 06:24 更新


 服飾資材製造のモリト(大阪市)は防水素材の無縫製バッグ「アルマド」の品揃えを拡大し、ワークウェア市場からカジュアル市場まで幅広い販路の開拓に本腰を入れる。

 アルマドは同社が2年前にワークウェア専門店向けに卸売りを始めた「ZAT」(ザット)の進化版。服飾付属品や産業資材の技術を生かした自社製品で、ポリウレタンコーティングのポリエステル素材を使い、外側も内側も縫製せず、圧着技術で成型した完全防水の無縫製構造となる。

 軽さと耐久性に優れ、雨や泥などで汚れたレジャーウェアや長靴、シューズ、ギアなどをそのままバッグに入れて持ち運びができ、汚れたら外側も内側も丸洗いできる。開口部はロールダウン仕様で口径が大きいので出し入れがしやすい。ベルトは必要に応じて取り外しが可能だ。

 機能バッグとして売り出したザットは当初、ワークウェア専門店が主販路だったが、ファッション性を備えた外観が注目され、ホームセンターやECなどから引き合いが増えた。結果、予想以上の売れ行きで年間販売数5万個を超えるヒット商品となった。タウンユース用途で購入する人は多く、同社ではカジュアルウェア市場に一段と需要を見込めると判断し、デザイン数を拡大してアルマドに刷新した。

 新モデルには、リュック、バックパックなどがあり、柄は無地とカムフラージュ柄の2種類。トートバッグ2500円、リュック型3600~4500円など。生地は常時在庫しているため、OEM(相手先ブランドによる生産)にも対応する。ワークウェアとカジュアルに限らず、スポーツ・フィットネス市場の開拓も視野に入れ、モリトブランドとして柱事業に育成していく。

軽さと耐久性に優れる完全防水のバッグ


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