「ミュベール」 「ピーターラビット」と協業企画

2018/08/14 11:00 更新


 「ミュベール」は26日まで、「ピーターラビット」との協業企画のイベント「夏の湖水地方」をミュベール本店のギャラリーで開催中だ。ピーターラビットは、作者のビアトリクス・ポターが英国の湖水地方の豊かな自然を舞台に描いた作品。ミュベールのデザイナー、中山路子にとって幼少期から大切にしてきた作品で、企画のきっかけになった。

 英国の湖水地方は、ポターが生涯をかけて自然保護に尽力した場所で、17年に世界遺産に登録された。自然を愛し、開発からこの場所を守りたいという彼女の思いを次世代につなげることが、今回の企画の狙いの一つになっている。たくさんのボタニカルアートを残したポターの美意識を反映して、さまざまなアートと絡めてクラシカルなピーターラビットの世界観を提案している。

 ギャラリーでは、たくさんの協業商品が揃う。絵本に登場するマグレガーさんの農園をイメージした野菜プリントのTシャツ、ハチやテントウムシのワッペンを飾ったかごバッグ、英国調のチェックのドレスなど、ピーターラビットそのものを描くのではなくエッセンスを取り入れたアイテムが揃う。限定の縫いぐるみは予約販売している。ギャラリー内に展示されている本国から届いた手紙も必見だ。同時に、ライフスタイル誌『ダズル』の高際香里編集長が99年に発刊した写真集『黒いうさぎ』の写真展も開いている。同展に続き、第2弾として10月24日からギンザ・シックス4階で「冬の湖水地方」と題した期間限定店を開く。11月27日まで。ミュベールがキュレーションしたアーティストやブランドとともに、協業商品を販売する。画家で写真家の湯沢薫さんのドローイングや、イングランド北部ヨークシャーの毛織物の老舗ジョシュア・エリスによるストールなどが揃う予定だ。

「夏の湖水地方」展
「夏の湖水地方」展
高際さんの写真集『黒いうさぎ』から


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