干からびてもなお、うろこの輝きを失わない〝にぼし〟。アーティストのNAMIKO(ナミコ)さんは、その輝きに心を奪われた大学時代以来、にぼしをモチーフにしたアート作品の制作活動を続けている。活動は国内にとどまらず、来年にはパリの水族館「アクアリウム・ドゥ・パリ」で個展開催も予定している。
(森田雄也)
群衆の強さ投影
ボールペンや色鉛筆、ポスターカラー、アクリル絵の具、油絵――。NAMIKOさんは様々な画材を駆使して絵を描く。水の生物をモチーフに、得意のマイワシ、カタクチイワシをはじめ、アメマス、バショウカジキ、ザトウクジラ、タライロン、コウテイペンギンなど題材は数えきれないが、共通しているのは大部分が小さなにぼしの絵の集合体で出来ていること。遠くから見ると分からないが、接近してみると、小片のにぼしが絵を構成しておりモザイクアートに近い。
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