日華化学の非フッ素撥水剤「ネオシード」 認知度向上へ

2018/01/24 04:25 更新


ハスの花をイメージした形に切り抜いたタグ

 繊維加工剤メーカーの日華化学は、非フッ素撥水(はっすい)剤「ネオシード」のブランディングを強化する。このほど、ブランドロゴを策定し、アパレル製品に付ける下げ札も作成した。専用サイトも開設し、グローバル市場を対象に最終消費者へも認知度向上を目指す。(中村恵生)

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 ハスの花をイメージした形に切り抜いたタグには、新たにデザインした英字ロゴとともに「キープグリーン・ステイドライ」のスローガンを載せた。裏面にはネオシードの特性であるフッ素フリー・高撥水・高耐久を、英・中・韓・日の4言語で併記している。

 衣料用撥水剤を巡っては、以前主流だったC8フッ素系撥水剤が、人体や環境に影響を及ぼす恐れのあるPFOA(パーフルオロオクタン酸)を含むとして、欧米の有力アパレルやスポーツ・アウトドアブランド中心に、これを含まないC6フッ素系や非フッ素系への転換が進んでいる。

 同社はこういった流れにも対応し、アクリル系やシリコン系の非フッ素撥水剤を開発し、「ネオシード」シリーズとして販売を強めている。改良も進め、最新商品は撥水剤そのものがハスの葉のように微細な立体構造になることで撥水性能を高め、耐久性や縫い目滑脱抵抗も向上した。

 今月末に開かれるスポーツ見本市のISPOミュンヘンに4年連続で出展し、ネオシードをアピール。ロゴ作成を通じ、業界内や一般消費者までブランドの浸透を狙う。




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